政権交代なう

b:id:biconcave氏のはてブから、鳩山新政権の閣僚会見についてのブログ界での反応をザッと見たけれど、おおむね好感を持たれているようだ。
俗に「新政権とマスコミのハネムーン」と言われる政権発足後100日間の「猶予期間」だが、福田政権と麻生政権に関しては皆無に近かったような印象がある(安倍政権は違った。にもかかわらず安倍政権が崩壊したのは、安倍氏個人の資質の問題だと言わざるを得ない。その点、福田氏、麻生氏にはやや同情する)。
今回は、やはり政権交代という「新鮮味」もあってか、世間の反応にもハネムーン的な期待感が感じられる。まぁ、それだけ「大臣」の就任に対する要求水準が低かったことの裏返しなのかもしれないけれど。


確かに(自分は一部しか会見の様子を見ていなかったけど)、長妻厚労相がなにをするのか見てみたいものなぁ。
前原国交相もいい。ここは今回の人事で、一番のポイントだったかもしれない。
やはり平野官房長官、藤井財務相、岡田外務相あたりは完全に「守り」の人事だった。

民主党は、来年の参院選までの一年間、俗にいう「政権担当能力」(ミスリーディングな言葉だと思うが)を見せつつも、政権交代による変革と果実を国民に提供するという困難なタスクをこなさなければならない。そのためには、予算(財務)や外交安保といった分野では、ほぼこれまでの方針を踏襲しつつ(守り分野)、厚労政策や国交省(公共事業と高速道路無料化)では政権交代の実感を見せつける必要がある(攻め分野)。
そういう意味では、血気盛んな前原が、防衛相や外務相として独自色を発揮する(発揮しすぎる)リスクよりも、その前向きさ・改革意欲を国交相として発揮してもらいたいという人事は、かなりいい線ついているのではないか。


今回の閣僚人事については、総花的に全方位で改革をすることはできない以上、攻め分野と守り分野を明確にするという鳩山総理の意図を感じる(そういう意味で残念だったのが、赤松農水相だったが、まぁお手並み拝見)。




それはそうと、全然本質的な議論とは関係のないネタ話なんですがね、平野官房長官公明党山口那津男代表のキャラがかぶりすぎてるんですが、なんとかなりませんかね。
なりませんよねー。



平野博文官房長官



山口那津男公明党代表